針山地獄からこんにちは

和裁士くずれのたわごとです。

わらべうたの夢

 子どものころの夢を見ました。歌っていました。題名は知らず、歌詞も全部は分からないので間違っているのかもしれませんが、田芋はいくらでござんす、一銭五厘でござんす、すちゃらかもちゃらかすってんとん、とかいうような歌を歌っていました。一銭ていくらのことだっけと気になって、調べてみたのですが円の百分の一だそうですね。厘は銭の十分の一だと知ってへえと思いました。ニュースで為替と株の値動きですと言って何円何銭、と読み上げられているのを聞いてはいても興味が無かったので、本当はいくらなのかよく分かっておりませんでした。調べてみてよかったのです。単位を新しく覚えて、ひとつお利口になりました。

 単位といえば私が和裁を始めた時は尺法で習ったので、着物を縫う時は尺の物差しを使っています。尺の単位、さっと言えますか。私は言えませんでした。十厘で一分、十分で一寸、十寸で一尺、十尺で一丈です。尺の単位を頭に叩き込みながら物差しを眺めて、かの有名な一寸法師はこの大きさだったのか、呪いの藁人形に打ち込む五寸釘はこれくらいの長さなのかと実感しておりました。和裁をやる人にもいろいろあって、尺で寸法をとる人もいれば㎝でとる人もいます。慣れた方だと頭の中で瞬時に尺と㎝を換算する超人技を身に付けていたりもします。最終的にきちんと着られるように仕立て上がればいいのでどちらでもかまわないのですが、物差しを眺めながらいろいろなことを考えられたので、尺で習えたことは面白かったのです。

 盗人にも三分の理の三分って結構小さいな、一寸の虫にも五分の魂というから、盗人の理は虫の魂よりも軽いらしい。舌先三寸というけれど、三寸って案外長い。一寸先は闇ってほぼ視界ゼロ。そういえば尺取虫ってなんの幼虫なんだろう。

 今日も尺の物差しを手に縫い物をするのです。

 

糸之舞(しのぶ)

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