針山地獄からこんにちは

着物縫ってます。宇宙行って無重力ファッションショーしたいです。

縁があった着物

 もう八月も終わりですね。絽の着物を、洗いに出す物と洗濯機でも大丈夫な物を仕分けておりました。また来年までお別れです。

 

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 このピンクの小紋は、昔母が着物の専門学校に通っていたときに学校の課題で仕立てたものです。自分で仕立てておきながら、一度も袖を通しておりませんでした。その後母も卒業して就職したり結婚したりで忙しく、着物を着ることもなくなっていたようです。何度か引っ越しもしましたが、自分が仕立てた着物は売ることも人に譲ることもなく大事に持っておりました。ですがこのピンクの絽の着物は、いつしか行方が分からなくなっていたそうです。私の母は私と違って整理整頓はきちんとやるタイプでして、失物もわりとすぐに見つけるのです。それに他の着物はちゃんと揃っているのに、このピンクの絽は探しても見つからず、うちの母にしては珍しいこともあるものだと思っておりました。ですが私が着物を着るようになって、そろそろ浴衣ばかりじゃなくてちゃんとした夏物も欲しいななんて思うようになった途端、思いがけないところからこのピンクの絽が見つかったのです。なんでそんなところに仕舞ったの、と思うようなところからひょっこり出て来まして、私のところに来てくれました。探しても探しても見つからなかったのに、私が着物を着るようになると出て来るなんて妙なこともあるものだと母と話しました。この着物はきっと私が着ることになっていたのだと言って、一度も着ていない、しつけのついたままのこの着物を母は私にくれました。着物との縁みたいなものってたぶんあるのです。

 

糸之舞(しのぶ)

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