針山地獄からこんにちは

着物縫ってます。宇宙行って無重力ファッションショーしたいです。

着物好きのための自殺学入門

 休みなので少し片付けようと思い、本棚を整理しておりましたら、奥の方から寺山修司の「青少年のための自殺学入門」が出て参りました。昔寺山修司にはまっていた時期がありましたが、そういえばこんな本も買いました。これを買った当時私は死にたくて、でもみっともない死に方は嫌でどうしたものかと考えていました。貢いだ男に捨てられて家には毎日借金取りが押し掛けおまけに性病にもかかっていたので、この上みっともない死に方をしたら惨めすぎますから・・・というのは嘘でただの中二病です。

 中二病は現代の医学では治せぬ難病、今は潜伏していますがいつ何時再発するか分かりません。備えあれば憂いなし、自殺について考えておこうと思います。

 寺山修司は、自殺者は自分の死にふさわしい舞台装置を作る必要がある。小道具、照明、音楽、できれば衣装、メイクまでも満足がいくようにするべきだと言っています。装置についてはおいおい考えることにして、私は着物が好きなので死ぬときは着物を着て死にたいと思います。せっかく死ぬならお気に入りの着物を着て死にたいですよね。着物が好きなら私と同じようにお考えになる方もいらっしゃるのではないかしら。自分の死にふさわしい着物を選びましょう。そしていざ死ぬ段になりましたら、服毒でも首吊りでも短剣で喉を一突きでもお好きな方法をお選びになればよろしいのですが、いずれにしてもぜひやって頂きたいことがございます。

 武家の女性は自害する時に身悶えて着物の裾を乱さないよう脚を縛っていたそうです。死の苦しみは大変なものでしょうけれど、それでも紐がゆるまないように縛るのは武家のたしなみだったそうです。有吉佐和子の「華岡青洲の妻」に縛り方についての記述がございます。

 

右と左の紐の端を一度ひねって、逆にもう一度ひねればこま結びになるのを逆にせずにもう一度片方の紐を同じ方向にくぐらせて紐の両端を左右に引くと、紐は結び玉を作らずに強くぎりぎりと締って、膝頭に力を入れても容易なことではゆるまない。

 

 先人にならって、死ぬときはきっちり脚を縛りましょう。とはいえ、不器用でうまく結べない方もいらっしゃるでしょうから、仕方ないのでガムテープでぐるぐる巻きにしてしまいましょう。どうせ死んだら燃やしますから、この際細かいことはいいのです。ようはせっかくお気に入りの着物をお召しになったのに、死んでみっともない姿を晒すことにならなければそれでいいのです。大和撫子たるもの、たかが死ぬくらいのことで着物の裾を乱してはなりません。死にたくなった際には、お互い綺麗に死にましょうね。

 

糸之舞(しのぶ)

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