針山地獄からこんにちは

着物縫ってます。宇宙行って無重力ファッションショーしたいです。

ホット・ケーキのコカ・コーラがけ

 暑くて眠りが浅いのでしょうか。いつもより早く目が覚めました。こういう日はなぜか無性にコーラが飲みたくなります。コーラを買ってきて一杯飲んで落ち着くと、不意に村上春樹の小説「風の歌を聴け」で鼠が食べているホット・ケーキのコカ・コーラがけを食べてみたくなり、作ってみることにしました。小説に出て来るのは瓶のコーラですが、近所に売って無かったので仕方ありません。1瓶分、190ccのコーラを量って注ぎかけることに致しました。作るにあたっては「村上レシピ」を参考に致します。村上春樹の本の中に出て来る料理をレシピにしてまとめたもので、気に入っている料理本なのです。キッチンの本棚に置いておいて、眺めたりたまに料理を作ってみたりしています。

 本書は「食」という観点から村上春樹さんの小説に注目した本です、村上さんの小説は目で読んで楽しむだけにとどまりません、食事を作って舌で楽しむこともできるのですと著者の岡本一南さんは書いておられます。いろんな本の読み方がありますね。私は本の中に素敵な洋服や着物を探すのが好きなのですけれど、いつかそれらをまとめた本を作って、本書は「衣」という観点から小説に着目した本です、小説は目で読んで楽しむだけにとどまりません、実際に着て全身で楽しむこともできるのですなんて文章を載せてみたいものです。

 村上春樹で思い出すことがあるのですが、私が高校を卒業する時、在校生が送辞に「ノルウェイの森」の一節を引用してくれました。うろ覚えなのですけれど「先輩方の高校での思い出も、最初は五秒あれば思い出せたのに、それが十秒になり三十秒になり一分になる。まるで夕暮れの影のようにそれはどんどん長くなるでしょう。」というように。送辞に村上春樹をもってくるなんてこいつやりよるな、私と気が合うかもしれないとも思いましたが、残念、卒業してしまいましたからそれっきりです。

 このときはみんな高校生でしたし、卒業式でもあったので文学的な感傷に浸っても許されたのでした。しかしこんな風に村上春樹を引用するなんて大人になったらなかなか気恥ずかしくてできなくなるのではないかしら。こういうことが人前でできるのは十代の特権ですね。年齢なんて気の持ちようでどうとでもなるという考え方がございます。確かに一理あると存じます。年齢を言い訳にするよりは気合いで乗り切るほうが、はるかにかっこいいでしょう。それでも人間にはそのときそのときの年齢でしかできないことってどうしてもあるのです。今の私は何をしようか、とホット・ケーキのコカ・コーラがけを食べながらぼんやり考えます。

 私事ですが本日26歳になりました。ホット・ケーキにコカ・コーラをぶっかけて食べるなんてトチ狂った真似は26にもなってやることではないというのがよく分かりました。

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糸之舞(しのぶ)

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