針山地獄からこんにちは

着物縫ってます。宇宙行って無重力ファッションショーしたいです。

お金は楽しいことに使いましょう

 昔の話ですが、社会人1年目の今頃転職活動をしておりました。新卒で入った会社がブラックで体調を崩し、退職するに至りました。ブラック企業というのは恐ろしいもので、まるで自分がダメな人間であるかのように思いこまされます。さっさと辞めればそれで済むのですが、それが悪いことであるかのように思わされているのでなかなか辞められません。おまけに新卒だったものですから、こんなに早く退職するのはダメだろうと自分でも思っていたので、結果的にドクターストップが出るくらい悪化するまで無理をしてしまいました。けれども病院に行ったことは私にとって良かったのです。病院で唐突にブラック企業の洗脳が解けました。

 診察が終わってお会計を済ませて領収書を見たときに、ふと昔読んだ話を思い出しました。ちゃんと覚えていないのですが、大体こんな内容だったと思います。

 

 昔ある役人が川に財布を落としました。その役人は人を雇って川を探させ、財布は見つかりましたが結果的に財布に入っていたよりも多くのお金を雇った人に払うことになりました。それを見ていた人が「欲をかいたせいで余計に金を失うことになったんだ。財布くらい諦めればよかったのに。」と言いましたが、役人は「私がもし落とした財布をそのままにしていたら、せっかく鋳造された金が川底に沈んだままになる。流通すべき金が無駄になるのは天下にとって損失である。それに私が人を雇って川を探させ、金を払ったことで雇われた人は潤う。その人がまた金を使うだろう。そうやって金は回っていくのだ。」と答えました。目先のことより広く天下のことを考えられる人間になるべきなのです。

 

 もし私がブラック企業で頑張ってお給料をもらってそのうちのいくらかを税金で払ったとしても、病院にかかったとしたら医療費のために税金を使うことになるのです。私は保険に入っていますから。どうしようもない病気や怪我で医療費として税金を使うならわかります。ですが洗脳されてわざわざ体調を崩すような環境で働いて、税金を納めて病院で税金を使うのは果てしなく無意味に思えたのです。こういうのを死に金というのではなかろうか、私は今天下のためにならないことをしているのではあるまいかという考えが突如として閃き、領収書を見ながらしばらく頭の中がぐるぐるしておりました。それで会社を辞める決心がついたのです。私が納める税金くらい微々たるもので、この社会にとっては大したものではないのかもしれません。ですがだからといって死に金にしていいわけではありません。

 必殺仕事人のオープニングに「金は天下の回りもの ところがどっこい近頃は、天下が金の回しもの」というのがありましたね。天下を金の回しものにしてはなりません。天下のためにというひとりひとりの意識が大切なのです。ですから私はブラックの洗脳にかかって体を壊しかけていると思われる危ない人には「あなたのことはどうでもいいけど、あなたのやっていることは天下のためにならないからその会社辞めてくれ。頼むから。」とお願いすることにしています。あくまでも私の勝手なお願いなので、いつもきいてもらえるとは限らないのですけれど。

 

糸之舞(しのぶ)

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