針山地獄からこんにちは

着物縫ってます。宇宙行って無重力ファッションショーしたいです。

たとえ国が滅んだとしても

 旅行はいいものですね。久しく行けていませんが、死ぬまでに訪れてみたい場所はたくさんあります。ですがしばらくは東京を動けなさそうなので、この地を訪れる観光客を眺めるばかりです。

 

 着物を着ていると外国人観光客から一緒に写真をとってくれと頼まれることが時折、あります。しかし着物姿の日本人女性の写真を撮りたいという外国人がみな日本文化にというよりも道行く私に対し最低限の敬意を払っているわけではないので不愉快な思いをしたことも多々あります。フォト、フォトなどと言っていきなりカメラを向けられるのはまだいいほうで、ひどいのだといきなり腕をつかまれる、通せんぼされるなど身の危険を感じることもあります。

 ですが中にはとても礼儀正しく頼んできて下さる方もいらっしゃいます。何語だろうと丁寧に話しかけて下されば応じますし、私に出来得る最大限の見栄えの良い状態で写る努力も厭いません。ですが無礼な観光客の写真撮影には断じて応じません。たとえ相手がどんなにいかつい強面のタトゥーまみれの外国人であろうとひるんではなりません。無理が通れば道理が引っ込むというのが私の座右の銘ですが、無理は通しても無礼は許してはならないのです。たとえ私が写真を断ったことで観光客の機嫌を損ね、たまたまその相手がお忍びで来日していた大富豪、もう日本なんて大嫌いだと持てる財力のすべてをつぎ込んで日本に対するネガティブキャンペーンを展開した結果、観光客や留学生が激減し日本の経済は大打撃、にっちもさっちもいかなくなり日本という国は滅亡しましたということになったとしても(大げさだと思われるかもしれませんが、バタフライ効果というものもこの世にはあるのですからこれくらいの可能性は考慮しておかなくてはなりません。別に私が自意識過剰なわけじゃないのよ)けっして屈してはならないのです。たとえ私の行動が日本の経済なりイメージなりに多少の損害を与えることになったとしても、そんなことよりせっかく着物を着たのにそのせいで不愉快な思いをさせられることの方が我慢ならないのです。たとえ国家が滅んでも、民族衣装の方がはるかに大切なのです。本末転倒と言われようとなんだろうと私にとってはそうなのです。なので私はこの無理を通すべく、今日も無礼な観光客から全力で逃げます。

 

糸之舞(しのぶ)

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