針山地獄からこんにちは

着物縫ってます。宇宙行って無重力ファッションショーしたいです。

貧乏人は着物を着よう

 失業したことがあります。入った会社がブラック企業で体を壊してやめました。今思えば体を壊す前にやめりゃよかったのですが、さなかにいるときはいかにやばいかが分からないものです。ばかなことをしたものです。

 それはおいておいて、失業すると次の仕事が決まるまでは手元不如意になります。ですが貧乏臭くなりたくはなかったのです。私の尊敬する嶽本野ばら様も、貧乏であることはちっとも悪いことではない、しかし貧乏臭いことは諸悪の根源であるとおっしゃっております。

 貧乏臭くなりたくなかった私がどうしたか。ご参考までにちょっと書いてみます。私は失業した当時浅草に住んでおりました。浅草にはピンからキリまで呉服屋や中古着物の店があります。高価でなくてもいいので、浅草を一日中回って着るに堪えるものを何とか一式そろえました。ものにもよりますが古着やわけあり品など気にせず、根気よく探せば結構安く上がるものです。ネットで探してもいいでしょう。メルカリやヤフオクなど、今は本当に便利なものがあります。お母様やおばあ様のお着物をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。私も母の着物を実家から何枚か持ってきていたのでそれを着ました。そうするとあら不思議、貧乏人に見えないのです。失業していたので平日の昼間からそのへんをぶらぶらしていたのですが、ブラック企業をみじめな辞め方をしたばかりの人間には見えないようで、見知らぬお上品な奥様に「あら、今からおけいこ?」などと話しかけてもらえるのです。

 この時はまだ着物を着なれていなかったので、着付けにもだいぶ時間がかかっておりました。ですが時間はあったので何度もおけいこして一人で着られるようになりました。お金をかけられないぶん、手間と時間をかけました。安物でもきちんと着れば何とか見られる格好になるのが、我が国の民族衣装、着物の底力なのです。貧乏人がお金を惜しむのは仕方ないとしても、手間まで惜しんでいたら貧乏臭い人間まで一直線だと思うのです。そう思っていたからめんどくさい着付けもがんばれました。追い詰められると意外とがんばるものです。なので今貧乏している人こそ着物を着こなせるポテンシャルがあると思うのです。

 貧乏人のみなさま、よろしければお着物をお召しになりませんか?

 

糸之舞(しのぶ)

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